人材育成事業(技術セミナー等) – 公益財団法人 九州先端科学技術研究所

人材育成事業(技術セミナー等)

1999.3.5 開催:第9回ISIT技術セミナー

■テーマ
「インターネットのQoS技術」

■日時
平成11(1999)年3月5日(金) 13:30~17:50

■会場
福岡 SRP センタービル
2階 SRP ホール

■講師
(株)ソニーコンピュータサイエンス研究所
アソシエートリサーチャー 長 健二朗 氏

■内容
第1部 「トラフィック管理と QoS の要素技術」
 Quality of Service(QoS) は、ネットワークトラフィックを制御して、サービス品質を差別化する技術の総称であり、そこにはさまざまな考え方や実現手法があります。さらに QoS を理解するうえでは、トラフィック・エンジニアリングというより、もう少し広い概念から個々の技術を位置づけていく必要があります。そこで、第1部では、トラフィック・エンジニアリングの概要を紹介し、TCP/IPプロトコルとトラフィックとの関係、QoSを実現するための要素技術の解説を通して、QoSという言葉の表す全体像を探りました。

第2部 「インターネットにおける QoS の現状と展望」
 インターネットにおける QoS 実現の取り組みには、インテグレーテッド・サービス(int-serv)とディファレンシエーテッド・サービス(diff-serv)があります。RSVP に代表されるint-servは、資源予約による QoS保証を実現する仕組みであり、また、現在、IETFで標準化作業中の diff-servは、より簡単な機構で相対的な QoS を差別化する仕組みです。
第2部では、これらのサービスの概要と現状、そしてインターネットにおける QoSサービスの今後の展望について解説しました。

■講師プロフィール
コーネル大学コンピュータサイエンス学科修士課程修了。
ネットワーク、分散処理、オペレーティングシステムの研究に従事。
ALTQ というトラフィック制御ソフトウエアの作者として知られている。
WIDEプロジェクト、FreeBSDプロジェクト・メンバー

■主催 (財)九州システム情報技術研究所(ISIT)

■参加者
81名