情報収集・提供事業(市民講演会) – 公益財団法人 九州先端科学技術研究所

情報収集・提供事業(市民講演会)

2002.12.14 開催:平成14年度マルチメディア市民講座

■テーマ
~いつでも、どこでも、誰でも、インターネットが使える
 ユビキタス・ネットワーク社会って何だ!!~

■日時
平成14(2002)年12月14日(土)13:30~17:00

■会場
福岡市博物館 1階 講堂
福岡市早良区百道浜3丁目1−1

■プログラム

【講演】
「生活インターネットとしてのユビキタス・ネットワークを考える」
 「情報技術」が身近なものとなってきました。 10年前までは大企業や研究機関のものであったコンピュータなどの技術は、21世紀を向えて生活を中心とした場に重心点を移し始めています。 ユビキタス・ネットワーク社会という言葉で表現される新しい時代では、かつて自動車の普及が社会を変えたように、我々の生活を大きく変化させます。 幾度も繰り返し言われてきました「情報化社会」は、ここにきてようやく具体的な姿が見え始めてきました。 未来の携帯端末や情報家電など、現実味が薄いと思われていたような機械も、生活の視点からの使い方が語られはじめていることで、 ようやく本当に生活に影響を持つようになっています。 こうした社会の変化を、様々な事例を通じて分かりやすく紹介しました。

講師 横澤 誠 氏
株式会社野村総合研究所 情報技術本部 上席研究員
◇プロフィール◇
1988年東京大学大学院工学系研究科第一種博士課程修了、工学博士、京都大学大学院情報学研究科客員助教授。専門は市場情報論、組織情報論。 企業や公的組織が、ビジネスの場で活用するITの機能や、新しい組織アーキテクチャに基づくネットワークの利用形態であるPeer to Peerに関する技術的、社会的な影響を研究している。 京都大学大学院で市場・組織情報論を担当し学生の指導にあたるとともに、野村総合研究所の産学連携拠点であるフロンティアテクノロジー・ラボ京都を運営し ている。

【研究紹介】
「無線LAN技術を用いた福岡モバイルブロードバンド実証実験」
 無線LAN製品が安価になり普及してきたことを背景にして、無線LAN技術を用いて、街角でもインターネットがブロードバンドで、 移動しながら使える技術を研究開発しました。 昨年(平成13年)は、この開発した技術を用いて、福岡市で開催された世界水泳選手権大会の会場で実証実験しました。今年(平成14年)は、11月から天神の市役所1Fロビーや IMS、百道浜では福岡SRPセンタービル1Fや福岡タワー展望室(3F)などで、 市民の方々にも体験していただけるよう、福岡モバイルブロードバンド実証実験を始めています。今回は、無線LANのセキュリティや移動のためのインターネット技術モバイルIPを解説し、福岡モバイルブロードバンド実証実験の紹介をデモを交えて行い ました。

講師 平原 正樹
(財)九州システム情報技術研究所 第2研究室 特別研究室長
◇プロフィール◇
1960年北九州市生まれ
1988年九州大学工学研究科博士課程単位取得退学
同大学工学部講師、東京大学大型計算機センター助教授、
九州大学情報工学科助教授、奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科助教授、
ミシガン大学メリットネットワークアソシエートリサーチサイエンティストなどを経て、
現在、(財)九州システム情報技術研究所特別研究室長(インターネット技術担当)
工学博士(九州大学)

■主催
財団法人九州システム情報技術研究所(ISIT)

■後援
福岡市、福岡市教育委員会

■参加者
141名