交流・協力事業 – 公益財団法人 九州先端科学技術研究所

交流・協力事業

第69回 ISIT 定期交流会

■日時 平成22年12月13日(月)
講演会         14:00~16:00
パネルディスカッション 16:10~17:00
交流会         17:00~18:00

■会場
福岡SRPセンタービル(ももちキューブ)2階 SRPホール
(福岡市早良区百道浜2丁目1-22)

■テーマ
「はやぶさ帰還の衝撃」

(1)講演会 14:00~16:00
■テーマ1:太陽系大航海時代の幕明け
      ~ 「はやぶさ」を継ぐもの ~
◇講師
 日本電気航空宇宙システム株式会社 
 宇宙・情報システム事業部 シニアエキスパート 
 小笠原 雅弘(おがさわら まさひろ) 氏
◇講演概要 
 2010年6月13日。7年、60億kmにも及ぶ旅をして「はやぶさ」が地球に還ってきた。同じ頃「あかつき」「イカロス」が新たな旅 に出た。これからの10年、「はやぶさ」を継ぐものたちが、月へ、水星/金星/火星へ、そして新たな未知の小惑星へ、太陽系の様々な天体へ旅立とうとしている。かつて航海者たちが未知の大海原へ出港して行った「大航海時代」のように。
◇講師プロフィール
 小笠原 雅弘(おがさわら まさひろ) 氏
NEC、チーム「はやぶさ」メンバー。航法誘導系、特にイトカワへの着陸に使われたターゲットマーカやフラッシュランプを手がけるとともに、軌道姿勢系部門の長として、チームのまとめ役をつとめた。1985年にはじめてハレー彗星へ旅した「さきがけ」をはじめ、スイングバイ技術を修得した「ひてん」、月のハイビジョン映像を地球に送り届けた「かぐや」など日本の太陽系探査衛星にずっと携わってきたエンジニア
現在、NEC航空宇宙システムのシニアエキスパート

■テーマ2: 九州の小型衛星開発をめぐる動向について
◇講師
 九州航空宇宙開発推進協議会 幹事長
 ((有)QPS研究所 取締役・所長)
 八坂 哲雄(やさか てつお) 氏
◇講演概要 
金星探査機あかつきのピギーバックで打ち上げられた「鹿児島衛星(ハヤト)」、文科省の超小型衛星研究開発事業に採択された「QSAT-EOS」、九州工業大学の創立100周年記念衛星「鳳龍」など、近年、大学主導で行われてきた小型衛星開発が、地元企業の技術協力を得て、活性化してきている。
 そこで、産学連携による小型衛星の開発・利用をめぐる取り組みや今後の展開について紹介した。
◇講師プロフィール
 八坂 哲雄(やさか てつお) 氏
 1972~1974年 東京大学宇宙航空研究所 助手
 1974~1994年 NTT研究所
 1994年~   九州大学教授
 2005年~   現職
 この間、スペースデブリ(宇宙ゴミ)・モデリングの研究、軌道変換機の研究、小型人工衛星の研究開発を推進

(2)パネルディスカッション 16:10~17:00
〔パネリスト〕
・日本電気航空宇宙システム 宇宙・情報システム事業部 
 シニアエキスパート        小笠原 雅弘(おがさわら まさひろ) 氏
・九州航空宇宙開発推進協議会 幹事長
 ((有)QPS研究所 取締役・所長) 八坂 哲雄 (やさか てつお) 氏
・株式会社 テクノアート 
 代表取締役           松脇 秀三郎(まつわき ひでさぶろう) 氏
・財団法人九州先端科学技術研究所 
 生活支援情報技術研究室 室長    有田 大作(ありた だいさく) 氏
〔コーディネータ〕
・九州大学大学院システム情報科学研究院 
 教授                福田 晃(ふくだ あきら) 氏

■主催
 財団法人九州先端科学技術研究所(九州先端研ISIT)

■共催
 九州地域組込みシステム協議会(ES-Kyushu)

■協賛
 IEEE Computer Society Fukuoka Chapter

■後援
 福岡市

■参加者
 61名