交流・協力事業 – 公益財団法人 九州先端科学技術研究所

交流・協力事業

第35回 ISIT 定期交流会

■日時
平成14年8月22日(木)16:00~18:30

■会場
福岡 SRP センタービル(ももちキューブ)
2階 SRP ホール
(福岡市早良区百道浜2丁目1-22)

■テーマ
「コンピュータネットワーク技術の新しい動き」 ~グリッドの概要と海外動向~

■講 師
岡村 耕二 氏 九州大学 情報基盤センター 助教授

■内容
 グリッドとは、本来電気を発電所から家庭に配送する送電線網のことを指していました。
 しかし、最近のコンピュータネットワークの技術者はこれを転じて、世界中の様々な資源をインターネットを用いてアクセス可能とするための技術の総称として呼ぶようになってきました。グリッドの例としては、世界に数個しかない超高性能な電子顕微鏡や超高速演算性能を有する、スーパーコンピュータへのアクセスなどをあげることができます。一般に、前者はバイオグリッド、後者はコンピュテーショナルグリッドと、グリッドの種類を明記して呼んでいます。また、グリッドはインターネットを用いて世界規模でやることに意義がありますので、技術的な標準化や国際間の様々な連携が重要であります。
 本講演では、各種グリッドを紹介するとともにグリッドの国際的な標準化やグリッドを取り巻く国際的な動向についてご紹介しました。

■講師プロフィール
1990年、九州大学大学院工学研究科修了 博士(工学)
三菱電機、奈良先端科学技術大学院大学、神戸大学などを経て、
現在、九州大学 情報基盤センター 助教授。
インターネットおよび次世代インターネット技術マルチメディア通信技術およびその応用技術などの通信技術に関する研究開発に取り組んでいる。
また、日韓およびアジアのインターネットやインターネット応用などにも興味を持っている。
ITRC(インターネット技術委員会)、WIDEプロジェクト、九州ギガポッププロジェクト、玄海プロジェクト 各メンバー。

■主催 (財)九州システム情報技術研究所(ISIT)

■参加者
 65名