第29回 ISIT 定期交流会
■日時
平成12年10月27日(金)16:00~18:30
■会場
福岡 SRP センタービル
2階 SRP ホール
(福岡市早良区百道浜2丁目1-22)
■テーマ
「インターネットの安全な活用と電子認証・電子署名」
■講師
山崎 重一郎 氏
特定非営利活動法人 電子認証局市民ネットワーク福岡 理事
■内容
インターネットの普及とともに,セキュリティ技術が身近なものになりつつあります。
「電子認証・署名法」が2001年4月より施行されると,電子署名付きの文書が紙の有印文書と同等のものとして利用できるようになります。行政手続きもこの法整備を軸に電子政府化が強力に進められようとしており,これは, 今後の社会に大きなインパクトを与えることになるでしょう。
また,インターネットでは効率的に個人情報を収集し統合できることや,一旦ネットワークに流出した個人情報は取り返しがつかないことなどから,プライバシーの問題なども深刻になってきます。
さらに,インターネットでは誰もが情報を発信できますが,情報の信頼性を確認するためにはどうすれば良いのかということも重要な課題になっています。
今回は,今後のインターネット利用における電子認証・署名法の役割の解説と電子認証制度のありかたやその技術的な背景などについて説明しました。また,プライバシー保護や情報の信頼性の問題とそれに対処するための暗号技術の社会的な利用方法についても触れ,これと併せて全国で初めてNPOの認証機関として発足したCACAnet福岡の社会的使命と今後の活動を紹介しました。
■講師プロフィール
1983年3月 東京理科大学理工学部数学科卒業。
4月 富士通株式会社入社。
1987年4月 株式会社富士通研究所へ移籍。第5世代コンピュータプロジェクトにおいて並列推論マシンを用いた自然言語解析の研究。モバイルエージェントの研究などに従事。
1996年6月 財団法人九州システム情報技術研究所へ出向。 インターネット上のデジタル認証の研究に従事。
1999年6月 株式会社富士通研究所に復職。マルチエージェントシステムのセキュリティの研究に従事。
■主催
(財)九州システム情報技術研究所(ISIT)
■参加者
69名