情報収集・提供事業(市民講演会) – 公益財団法人 九州先端科学技術研究所

情報収集・提供事業(市民講演会)

1999.8.21 開催:平成11年度マルチメディア市民講座

■日時
平成11(1999)年8月21日(土)13:30~17:00

■会場
福岡SRPセンタービル 2F SRPホール

■プログラム
【基調講演】
「コンピューターが解き明かす外国語学習の謎」
 ― 日本人が苦手とするRとLの発音の不思議に迫る ―
 母語の音声がごく自然に習得されるのとは対照的に、外国語を習得する際には、リスニングや発音の学習にしばしば困難が生じます。外国語音声を学習するうえで日本人が特に苦手とする英語のRとLの区別を例にとりあげ、「何故できな いのか」「どうすればできるようになるのか」という問題について考えてみます。
 英語コンプレックスに悩む私たち日本人にとって、「どうすればできるようになるのか」は、国際化時代の中にあって切実な問題です。そこで、次のような身近な疑問点に焦点をあて、デモを交えながら最新の研究動向を紹介しました。
  1)成人でも新しい音の学習は可能か。
  2)リスニング学習で発音能力もアップするか。その逆はどうか。
  3)学習におよぼす年齢の効果はどうか。
 さらに、マルチメディア環境などを活用した個別学習、家庭学習、 遠隔学習の可能性について展望しました。

講師 ATR人間情報通信研究所 第一研究室 主任研究員 山田 玲子 氏
 
【研究紹介と実験デモンストレーション】
「コンピューターの仕組みを知って情報技術を使いこなそう」
 情報化社会は、コンピューターとそれらを繋ぐネットワークなどの情報技術 の上に成り立っています。情報技術の核であるコンピューターは、パソコンやスーパーコンピューターなどのようにビジネスや科学技術などの分野で用いられるばかりでなく、洗濯機、電子レンジ、電話、エアコン、テレビ、自動車などのように日常の身近な製品にも数多く組み込まれています。
 このように情報技術は、私たちの生活を支える重要な技術となっていますが、 その基本的な仕組みや動作原理は必ずしもよく理解されているとは言えません。 仕組みを知らずに使われる情報技術が、今後は電子マネーや電子投票など経済や政治の中枢的な部分にも使われようとしています。
 ISITでは、情報技術の中でもコンピューターの基本的な仕組みを学ぶための 教材やカリキュラムの開発を行っており、ここではその一端を紹介しました。

講師 (財)九州システム情報技術研究所 第一研究室長 安浦 寛人
   (九州大学大学院システム情報科学研究科 情報工学専攻 教授)
 

■主催
(財)九州システム情報技術研究所

■後援
福岡市・福岡市教育委員会

■参加者
176名