人材育成事業(技術セミナー等) – 公益財団法人 九州先端科学技術研究所

人材育成事業(技術セミナー等)

1999.10.1 開催:第10回ISIT技術セミナー

■テーマ
「Bioinformatics(バイオインフォマティクス)の新展開」
・第1部 ヒトゲノム計画の現状とポストゲノム時代の展望
・第2部 Bioinformaticsに期待される情報技術と課題

■日時
平成11(1999)年10月1日(金)13:30~17:30

■会場
福岡SRPセンタービル 2階 視聴覚研修室

■講師
宮野 悟 氏
東京大学 医科学研究所 ヒトゲノム解析センター 教授

■内容
 ヒトゲノム計画がスタートして10年近くが経過し、すでに24種にわたる生物のゲノムが解読されました。また現在、百を超える生物種についてDNA 配列を読み取り、それを解読するプロジェクトが 進められています。30億文字と予想されているヒトのDNA配列が決定されるのも間近です。こうしたゲノムの情報は、米国がこれを国策のひとつにしていることからもわかるように、これからの生命科学やそれに関連した産業の基盤になると思われます。
 第1部では、現在進行中のこのプロジェクトの現状について、「何がわかっていて、何がわかっていないか」を「社会への影響」に言及しながら概観し、ポストゲノム時代を展望しました。
米国エネルギー省のJohn Wooley氏は「NIH(国立衛生研究所) の将来はBioinformaticsにかかっている」と発言し、積極的にこの研究を支援する方針を打ち出しています。
 第2部では、このポストゲノム時代を担うべきBioinformaticsが抱えている課題と期待される情報技術について、日本の現状などにふれながら解説しました。

■講師プロフィール
 1979年 九州大学大学院理学研究科 数学専攻修士課程修了
 1984年 理学博士(九州大学)
 1987年 九州大学 理学部附属 基礎情報学研究施設 助教授
 1993年 同 教授
 1996年より現職
 1994年 情報処理学会坂井記念特別賞、日本IBM科学賞受賞
 
■主催
(財)九州システム情報技術研究所(ISIT)

■参加者 
51名