人材育成事業(技術セミナー等) – 公益財団法人 九州先端科学技術研究所

人材育成事業(技術セミナー等)

2004.6.25 開催:第21回ISIT技術セミナー

■テーマ
~ビジネスの情報システム化を全体最適に導く経営管理手法~
「UMLモデリングによる実践的エンタープライズ・アーキテクチャ」

■日時
平成16(2004)年6月25日(金)15:30~17:20

■会場
福岡SRPセンタービル 2階 SRPホール
福岡市早良区百道浜2-1-22

■講師
明神 知 氏
株式会社オージス総研 ソリューション開発本部ビジネスプロセスモデリング部 部長

■内容
 集中管理のメインフレーム文化が次々に無くなって、オープンで分散指向の開発が進んだ結果、孤立した情報システムがどんどん開発されています。情報システム部門は決められた狭い範囲の技術に閉じこもりがちになり、企業や組織として情報システムの全体像が見えなくなってきています。最近のビジネスは自社だけで閉じた商売は成り立たず、合併や提携などビジネス環境の変化は激しく、関係者が増えて大変複雑になってきています。これらの変化に対応してビジネスと表裏一体化した情報システムを迅速に作り変えることが競争に打ち勝つ重要なポイントですが、それが益々困難になってきています。
 このような状況に対応するために、情報システムについても全体計画を立案し、その開発にあたっては、ビジネス、データ、アプリケーション、情報技術に依存する部分を分けて考えて、相互の関係を粗結合にしておけば、ビジネスや技術に変更があった場合に影響範囲を限定することができます。このようにして変化に強い情報システムを開発する手法がエンタープライズ・アーキテクチャ(EA)です。
 本セミナーでは、最初に、UMLやMDA(model driven architecture)の現状と動向を踏まえて、UMLとEAとの関連を整理したうえで、具体的にEAを整備するプロジェクトを進めていく場合に、どのようなことをして行かねばならないのかUMLモデリングによる実践的な解説をしました。

■講師プロフィール
昭和55年3月   大阪大学大学院基礎工学研究科修士了(制御工学分野)
昭和55年4月   石川島播磨重工業株式会社 入社
          宇宙開発事業部・制御機器設計エンジニア
昭和62年10月  株式会社オージー情報システム総研 入社
          教育事業部(現在のオージス総研)以来、知的CAI研究開発、
          DOA-CASE開発方法論の整備、
          システム・コンサルティング(三和総研出向)、
          e-マーケットプレイス・コンサルティング、
          UMLビジネスモデリング推進 等に従事
平成10~15年度 大阪大学 工学部「ソフトウェア工学」非常勤講師
平成10年度    三和総研ビジネススクール「経営とシステム」講師
平成12~13年度 (財)関西情報センター ITSSPコーディネータ
平成13年度    近畿経済産業局 近畿地域IT活用型戦略的ビジネスモデル発掘推進委員
平成14年度    先進学習基盤協議会 技術調査タスクフォース事務局
平成15~16年度 日本学術振興会 「基盤的ソフトウェア技術開拓」に関する研究開発専門委員会 基盤技術部会メンバー
平成15~16年度 (社)情報サービス産業協会 ソフトウェアプロセス改善委員会委員
現在は、ソリューション開発本部 ビジネスプロセスモデリング部長としてUMLビジネスモデリングやEAコンサルティングを推進している。
<資格>
技術士(情報工学部門)、ITコーディネータ/ITCインストラクター、公認システム監査人、国際システムダイナミックス学会日本支部監事

■主催
(財)九州システム情報技術研究所(ISIT)

■参加者
70名