交流・協力事業 – 公益財団法人 九州先端科学技術研究所

交流・協力事業

第58回 ISIT 定期交流会

■日時
平成20年 1月18日(金)
講演会 15:30~17:00
交流会 17:00~18:00

■会場
福岡 SRP センタービル(ももちキューブ)
2階 視聴覚研修室
(福岡市早良区百道浜2丁目1-22)

■テーマ
「地球時代のリテラシー」
 ~地球環境問題のためにITに何ができるか?~

■講師
竹村 真一(たけむら しんいち)氏
京都造形芸術大学教授、Earth Literacy Program 代表

■内容
 地球時代、宇宙時代といわれながら、私たちはいまだに“地球に生きている”という実感値を持ち得ていません。私たちの日々の暮らしは地球大のつながりのなかにあり、毎日毎食“地球を食べている”にもかかわらず、そうしたグローバルな生活の内実に拮抗しうるだけの意識のプラットフォームが存在しない。
 自分の食べ物がどこから来るのか?日々の消費行動がどう地球のありように影響を与えているのか?地球はどれほど美しく、フラジャイルな(壊れやすい)バランスのうえに成り立つものなのか?
 ―ホモサピエンスにふさわしい知的で美的な生き方をそろそろちゃんとデザインするために、一人ひとりが手にし得るような“生きた地球のモニタリング・システム”“地球の自己認識の窓”を作りたい。
 世界初のデジタル地球儀「触れる地球」(2005年グッドデザイン賞金賞)を私が考案した背景には、こうした思いがありました。今回はこれら地球時代のメディアデザインの試みをいくつか紹介しながら、市民レベルからの地球リテラシーの育成について述べました。

■講師プロフィール
≪略歴≫
 1959年生まれ。東京大学大学院文化人類学博士課程修了。
 Sensorium(1997年アルス・エレクトロ二カ:グランプリ受賞)、
 「触れる地球」 (2005年グッドデザイン賞・金賞)、
  ユビキタス携帯ナビ「どこでも博物館」(国連情報社会サミット日本最優秀賞)、
 「100万人のキャンドルナイト」など、
 先駆的な社会実験プロジェクトを企画・推進。
 また環境セミナー「地球大学」を大手町で主宰。
 2007年秋、地球の水問題をとりあげた「Water展」を、
 東京六本木デザインサイト21-21で佐藤卓氏とともに企画制作。
 (http://www.elp.or.jp/)
≪著書≫
 「宇宙樹」「22世紀のグランドデザイン」「water-水(:mizu)」
 「人間力。」(竹村健一氏共著)など。

■主催
 (財)九州システム情報技術研究所(ISIT)

■後援
 福岡市

■参加者
 63名