人材育成事業(技術セミナー等) – 公益財団法人 九州先端科学技術研究所

人材育成事業(技術セミナー等)

1998.2.20 開催:第6回ISIT技術セミナー

■テーマ
Javaとは何か? -Java入門-

■日時
平成10(1998)年2月20日(金)13:30~17:30

■会場
福岡タワー 2階 多目的ホール

■趣旨
 最近の Java(ジャバ)への期待は「インターネット最大の話題」「コンピューティング世界の大変革」などと言われ、目をみはるものがあります。
 そこで、今回は「Java って何?」「Java で何ができるの?」「Javaが普及するとコンピューターはどう変わるの?」などの疑問をお持ちの方のために、初心者向けの Java入門セミナーを開催しました。
 ところで、Java は米国サン・マイクロシステムズ社が開発し、1995年に発表した様々なコンピューターの機種で共通の基盤となる画期的なソフトウェア言語を中心とする概念です。つまり、Javaで書いたソフトウェアは Windows、Mac、電子手帳などどこでも動きます。また、Javaを使うと文字や音楽や動画も表現でき、リアルタイムの情報更新も可能です。
 Java は最初から国際標準をめざし、多くの企業が支援してきました。Java は、ブラウザーからインターネット上の Javaソフトをパソコンに取り込み、ネットワークを巨大なコンピューターにします。
 Java にはまだ問題点もありますが、今年は Java が次世代コンピューターテクノロジーの主流になれるかどうか真価が問われる年になります。

■内容
第1部「ネットワークコンピューティング ― Javaで何が変わるのか ―」 13:30~14:45
日本サン・マイクロシステムズ(株) 専務取締役 山田 博英 氏
 日本の情報産業はついこの間まで世界に冠たる強さを持っていましたが、インターネット、ウェッブブラウザー、そして Javaが登場するとたちまち勢いがなくなってしまいました。なぜ、こんなに急激に状況が変化してしまうのでしょうか? それは情報機器やシステムの作り方に対する考え方が変わったからなのです。今回、何がどのように変わったのか我々の視点を説明いたしました。

第2部「Java の世界」 15:00~17:30
日本サン・マイクロシステムズ(株) システム技術本部 第5システム技術部長 中野 勇夫 氏
(1)「Javaが創りだす新たなコンピューターパラダイム」(Non-Technical)
(2)「Java OS/Java Virtual Machine の現在と未来」(Technical)
 Java の正式版がリリースされてから2年が過ぎようとしています。 Javaはコンピューターという狭い社会の中だけではなくいろいろな分野での研究、実用化が始まっています。Java/Java Station使用における TCO(Total Cost of Ownership)削減の考えおよび Javaの動作環境を技術的な側面から掘り下げて説明しました。

■講師プロフィール
山田 博英(やまだ ひろひで) 氏
日本サン・マイクロシステムズ(株) 専務取締役
1941年 東京都生まれ
1965年 (株)東芝入社
1971年 イリノイ大学電子計算機学科修士課程修了
      日本シーディーシー(株)、
      ゴールド・エレクトロニクス・ジャパン(株)を経て、
1989年 日本サン・マイクロシステムズ(株)に入社
      マーケティング本部、営業本部を担当、
      現在に至る。

中野 勇夫(なかの いさお) 氏
日本サン・マイクロシステムズ(株) システム技術本部 第5システム技術部長
1958年 福岡県生まれ
1980年 福岡大学理学部応用数学科卒業
1989年 日本サン・マイクロシステムズ(株)に
      システムエンジニアとして入社
      フィールド・サポート部で課長を務めた後、
      アプリケーション・エンジニアリング部に移り
      現在に至る。

■主催
(財)九州システム情報技術研究所(ISIT)

■参加者
135名