交流・協力事業 – 公益財団法人 九州先端科学技術研究所

交流・協力事業

第54回 ISIT 定期交流会

■日時
平成18年6月8日(木) 16:30~19:00

■会場
福岡 SRP センタービル(ももちキューブ)
2階 視聴覚研修室
(福岡市早良区百道浜2丁目1-22)



■テーマ1
「手話は言語である」

■講師
二宮 徹 氏
株式会社ティスコジャパン代表取締役

■内容
 最近の調べでは、全国の18歳以上の身体障害者数は 約3,245,000人(福岡県下 約25,000人)と推測されその中の 約346,000人が聴覚障害を抱えておられます。最近でこそバリアフリーや障害者雇用などが声高に叫ばれてますが、聴覚障害者の方々にとって手話を駆使できる通訳者は人口は約6万人(福岡県下 約180人)と少数で手話通訳者人口の拡大が叫ばれています。
 そのような中、私どもティスコジャパンは、ISIT様の協力により手話通訳システムの開発に着手し、聴覚障害者の方々にとっての「言語」である手話が、いつでもどこでも使える環境を整えて社会に幅広く貢献したいと考えております。

■プロフィール
昭和38年生まれ(大分市出身)
昭和61年 京都外国語大学卒業
 オーストラリアへ単身語学研修、帰国後、旅行代理店勤務、学習塾講師兼小中学部統括、教育研修の営業などを経て、
 平成11年12月株式会社ティスコジャパン設立。海外携帯電話レンタルサービス、携帯電話を使った7カ国語同時通訳サービス、テレビ電話を使った手話同時通訳サービス事業を展開している。



■テーマ2
「ブロードバンドネットワークとその健康・福祉・医療応用」

■講師
藤野 雄一 氏
NTTサービスインテグレーション基盤研究所

■内容
 2006年1月、高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)は従来からの e-Japan、e-Japan2、u-Japanを受けた次の施策として、IT 新改革戦略を発表しました。その中には、今後の IT 施策の重点の第1番目に “ITによる医療の構造改革” が挙られています。
 さらに、「個人が生涯を通じて健康情報を活用できる基盤づくり、医療における効果的なコミュニケーションの実現、医療情報インフラの整備など」を列挙しています。これにより、ICT(Information Communication Technology)ベースの医療の推進、実験段階から実用段階への遷移を期待しているものと思われます。本講演では、ICT の現状からその医療・福祉分野への適用事例、NTT における取り組み事例などを紹介しました。

■講師プロフィール
昭和58年 北大大学院工学研究科修士課程了。
同年、NTT電気通信研究所に入所。
 以来、高機能画像通信方式、画像端末構成法、通信端末用画像処理法、画像処理LSIなど、画像通信技術を中心とした研究開発に従事。
 その後、医療・福祉分野への適用を検討する研究テーマを立ち上げ、以来、医療画像通信システム、小児患者用の教育・コミュニケーションを支援する アメニティ支援システムなど、高速ネットワークをベースにしたテレメディスン、テレヘルスケアシステムの研究開発に従事。
 現在、同サービスインテグレーション基盤研究所主幹研究員、持ち株会社第三部門プロデューサ兼務。
電子情報通信学会、映像情報メディア学会、IEEE、日本医用画像工学会 会員



■主催
 (財)九州システム情報技術研究所(ISIT)

■参加者
 48名