交流・協力事業 – 公益財団法人 九州先端科学技術研究所

交流・協力事業

第62回 ISIT 定期交流会

■日時
平成21年3月18日(水)
講演会 15:30~17:00
交流会 17:00~18:00

■会場
福岡 SRP センタービル(ももちキューブ)
2階 視聴覚研修室
(福岡市早良区百道浜2丁目1-22)

■テーマ
「製造業とIT産業に先端性と競争力を与える塩-ナノテク-」

■講師
池澤 直樹(いけざわ なおき) 氏
野村総合研究所 コンサルティング事業本部
チーフ・インダストリー・スペシャリスト

■内容
 この数年、ナノテクの実用化は急速に進展しました。既にIT産業を含む製造業全般に対し新規機能を備えた材料・部品を提供しています。材料・部品という、ものづくりの基盤に貢献するナノテクの実用化は、産業に先端性と競争力を与えています。
 このような実用化の背景にあるのが、ナノスケール世界の特長を活かしつつ行われている研究開発です。アトム、ビット、ゲノムの邂逅といった状況もみられ、既存の技術分野の枠を超えた、創発的な技術革新が継続し、次代の産業技術のシーズを生み出しています。また、改めて確認するまでもなく、ナノテクは 「既に実用化した成果より、今後に実用化する成果が大きい技術」です。事業開発活動に対しては大きなリターンが期待できます。
 講演では、上記の諸点を再確認し、加えて、ナノテクが広範な産業分野へ影響を与えるという特長を「産業の塩」として捉え、その事業化についての所見をのべさせて頂きました。

■講師プロフィール
1951年 東京都生まれ。
      慶応義塾大学工学部卒
      慶応義塾大学工学部計測工学科修士
1976年 野村総合研究所入社。
機能デバイス・素材産業研究室、技術産業研究部長、産業コンサルティング部長を経て、
現在、コンサルティング事業本部のチーフ・インダストリー・スペシャリスト。
≪著書≫
・『創造の戦略』野村総合研究所、1990年(共著)
・『ユビキタス・ネットワークと市場創造』野村総合研究所、2002年(共著)
・『ナノテクが日本を救う』講談社、2002年
・『やらなきゃ良かったあのテーマ』オプトロニクス、2004年
≪政府委員・大学教師等≫
・経済産業省(NEDO)専門委員
・北陸先端科学技術大学院大学客員教授
・中部大学客員教授
・大阪経済大学非常勤講師
≪主な受賞歴≫
・櫻井健二郎氏記念賞、(財)光産業技術振興協会 1987年

■主催
 財団法人九州先端科学技術研究所(九州先端研 ISIT)

■後援
 福岡市

■参加者
 47名