第59回 ISIT 定期交流会
■日時
平成20年3月28日(金)
講演会 15:30~17:00
交流会 17:00~18:00
■会場
福岡 SRP センタービル(ももちキューブ)
2階 視聴覚研修室
(福岡市早良区百道浜2丁目1-22)
■テーマ
「サーチエンジンはどこでもドアか?」
~探索と学習のための情報アクセス技術~
■講師
神門 典子(かんど のりこ)氏
国立情報学研究所 情報社会相関研究系 教授
(NTCIRプロジェクトリーダ ・
総合研究大学院大学 情報学専攻 教授)
■内容
インターネットの普及によりサーチエンジンなどの検索技術は多くの方々にとって身近なものとなり、仕事やより快適な生活を送るために必要不可欠な社会生活基盤となっています。
検索技術の発展はめざましいものがありますが、まだ、多くの課題も残っています。たとえば、「探されなかった情報には、気が付かない」、「どういう質問をいれたらよいかわからない」、などです。
検索されなかった情報は、本当に必要がないものなのでしょうか? 必要な情報はすべて検索されたのでしょうか?必要なものの一部しか検索されないために、重要な判断を誤るという危険は無いでしょうか?
また、何かを知りたいのに、その知らないことを的確に言い表わす質問をいれないと検索できない、というのも、なかなか困りものです。
そこで、本講演では、検索システムの仕組み、検索システムの利点と危険性、検索がどのくらいうまくいっているかを評価する方法、情報検索のタイプと探索型検索(Exploratory Search)、検索に関するさまざまな課題を解決するためにどのような研究がなされてきているのかを、わかりやすく紹介しました。
■講師プロフィール
1994年 慶應義塾大学文学研究科博士課程修了.博士(図書館・情報学)
1995年 米国シラキウス大学情報学部客員研究員
1996年 デンマーク王立図書館情報大学客員研究員
1998年 学術情報センター助教授 (2000年より国立情報学研究所に改組)
2002年 総合研究大学院大学助教授を併任
2004年 国立情報学研究所教授並びに総合研究大学院大学教授、現在に至る
人間の知的・芸術的創造の成果として生産され、蓄積、流通、活用されている多様な大量の文書の中から、利用者が必要なときに必要な情報を取り出し、活用するプロセスの解明、そのプロセスを支援する技術としての情報検索 および文書中の情報活用を支援する技術、その評価について研究を進めている。
■主催
(財)九州システム情報技術研究所(ISIT)
■後援
福岡市
■参加者
30名