第34回 ISIT 定期交流会
■日時
平成14年6月13日(木)16:00~19:00
■会場
福岡 SRP センタービル(ももちキューブ) 2階 視聴覚研修室
(福岡市早良区百道浜2丁目1-22)
■テーマ
「人の感性とヒューマン技術の展開と産業への応用」
■講師
古賀 広昭 氏
熊本電波工業高等専門学校 情報通信工学科 教授
■内容
人の感性や人間の特性を工学製品に付加できる技術を確立することができれば、その工学技術によって心地よさや楽しさなどを積極的に提供することができるでしょう。特にこれからは、マルチメディア技術、ITなど画像や音声などの視聴覚を通して、人に興味を持たせたり、臨場感を与えたりできる産業が発展しつつあり、感性を取り入れた技術により人に優しく・印象の強い情報産業が構築されていくでしょう。
本講演では、感性を利用した技術とは何か、感性を利用した技術検討例などを述べ、報告者等による感性を使った新しい技術分野と内容について説明を行いました。
主な内容としては、視覚や聴覚により快適な生活を支援する技術、自分のイメージに合った色彩やデザインを創造するための支援技術などについて解説しました。
また、視覚、聴覚障害者などに対する感覚代行技術や高齢者に対しても視覚や聴覚の劣化を補うための技術などについて紹介し、高齢者・障害者に対しても面白さや楽しさを与える技術についての解説とその考え方についても説明しました。
■講師プロフィール
1970年3月 鹿児島大学工学部電気工学科 修士課程修了
1970年4月 日本電信電話公社電気通信研究所 入所
1992年 NTT伝送システム研究所 光加入者ケーブルシステム研究部
知能設備診断研究グループ主幹研究員グループリーダ(最終役職)
1992年4月 熊本電波工業高等専門学校 情報通信工学科(現在に至る)
現在の研究分野と活動
・環境電磁工学(EMC技術)
・光ファイバケーブル技術
・通信技術
研究分野:ヒューマン特性(感性・人間工学・心理学)を利用した工学技術の研究
社会活動:ヒューマンライフ情報技術研究会 会長(主催:九州システム情報技術研究所)
所属学会:電子情報通信学会 論文査読委員
■主催
(財)九州システム情報技術研究所(ISIT)
■参加者
62名