交流・協力事業 – 公益財団法人 九州先端科学技術研究所

交流・協力事業

第40回 ISIT 定期交流会

■日時
平成15年6月17日(火)16:00~18:30

■会場
福岡 SRP センタービル(ももちキューブ)
2階 SRP ホール
(福岡市早良区百道浜2丁目1-22)

■テーマ
「企業の知的財産戦略」~産学連携の視点から~
 
■講師
高田 仁 氏
九州大学大学院経済学研究院 助教授
九州大学技術移転推進室 技術移転アドバイザー

■内容
 近年、新聞紙上等で「知的財産」という言葉を目にする機会が多くなりました。昨年は、知的財産基本法が制定され、ようやく国としてプロパテント政策路線を突き進むという明確な意思表示がなされました。同様に「産学連携」という言葉もよく目にするようになりました。決して目新しい言葉ではありませんが、従来の大学が有する「研究」と「教育」の2つの使命に加えて、第三の使命である「社会貢献」の一環として改めて注目を集めています。このような動きは、長引く不況のなか、日本の経済活力と産業競争力の低迷に歯止めをかけたいという危機感を背景としています。
 では、具体的にどうやって企業戦略の中に「知的財産」と「産学連携」という2つのキーワードを位置づけ、かつ実行していけばよいのか。この2つの言葉は、ばらばらに存在するよりもリンクすることによって格段に大きな力を発揮します。一言で言うと、「大学の知的財産を企業活動に積極的に取り込むことによって、競争力のある事業や製品を開発する」ということが企業戦略として非常に大きな意味を持ちます。
 今回の交流会では、企業の知的財産戦略について特に産学連携の視点から考察し、皆さまと意見交換をしました。

■講師プロフィール
1990年 九州大学工学部冶金学科卒業後、(株)神戸製鋼所に勤務。
その後、1993年より九州大学大学院工学研究科修士課程に進学、研究開発型産業立地論をテーマとして修士課程終了。
その後、地元福岡のコンサルタント会社にて、学術研究都市やサイエンスパーク、インキュベーターなど、大学を核とした地域計画の立案に従事。
1999年4月、東京大学のTLOである㈱先端科学技術インキュベーションセンター(CASTI)の経営に参画し、2002年12月まで同社取締役副社長兼COOを務める。
その後、2003年2月に九州大学大学院経済学研究院産業マネジメント専攻(ビジネススクール)助教授に就任。現在、同大学技術移転推進室の技術移転アドバイザーを兼務。

■主催
 (財)九州システム情報技術研究所(ISIT)

■参加者
 61名