タコに出会って調べた話 – 公益財団法人 九州先端科学技術研究所

タコに出会って調べた話

6月中旬、風通しの良い所にと出かけた休日の海岸で、タコのようなイカのような生きものに出会いました。

砂浜にゆっくり近づいてきて、すぐ海に帰っていったのですが、持っていたカメラでとにかく撮影。航空機やロケットを思わせる見事なフォルムで、羽ばたいて(?)もいました。


その後、ネットや図鑑で調べたり、海に詳しい方!にお尋ねしたりした結果、「ムラサキダコ」のメスだと思われます。

図鑑などによると、
・背面は紫色(和名の由来)、腹面は金白色や銀白色
・暖かい海域の表・中層に生息し、生涯遊泳生活を送る
・メス(全長1mにも達する)に対して、オスは数cmと小さい
・~3mの見事なヴェール(傘膜)をもつ
とのことで、英名で「ブランケット・オクトパス」、日本では地域によって「ころもだこ」「へびだこ」と呼ばれる由来となったヴェールは残念ながら確認できませんでした。

なかなか珍しい生きものに出会えたのではないかと思います。 共創支援部Y

【参考】
(1)窪寺恒己(監修)、峯水亮(解説)、澤井聖一(企画・構成)(2014年)
   世界で一番美しいイカとタコの図鑑、エクスナレッジ
(2)土屋光太郎(監修)、小西英人(編著)、西潟正人(料理)(2010年)
   イカ・タコ識別図鑑(釣り人のための遊遊さかなシリーズ)、エンターブレイン