Last Updated: 2002.04.16
コンピュータでラジコンカーをコントロールしよう!
簡易版ボタン式ラジコン用パラレルポートケーブル
(Tiny parallel port cable for R/C toy car control)
ケーブルの製作および市販ラジコン(送信器)の改造
ボタン式ラジコンをPC ( パソコン) からコントロールしたい人用の、
最も簡単な、ケーブル製作方法を紹介します。
コネクタの中に、トランジスタアレイ1個を仕込むだけですので、
端子の工作に慣れた人なら30分、不慣れな人でも1時間あれば
製作できます。
ラジコン送信器としては、
今回は、イーケイジャパン社製のラジコンサッカーロボットのものを使ってみました。
ラジコン送信器 (プロポ)の改造等の、より詳細については、
このページの末尾の「参考にしたページ」を参考にして下さい。
なお、このケーブルで全てのボタン式ラジコンが動くということを保証する
ものではありません。また、このウェブページに出てくるいかなる会社の保証も
ありませんので、ご注意下さい。この工作によるいかなる不具合についても
当方では責任を取りません。
現在、改造可能なラジコン ( の送信器) としては、
- イーケイジャパン社製ラジコンサッカーロボット MR-9752A/B
- (株)トイコー製チビコン GT (トイザらス、で1999円)
- (株)ニッコー製1/24 R/C COLLECTOR EDITION (トイザらス、で1999円)
- BANDAI 製 ロボカップトイズ RCT-02B (およびトミー、タカラの製品)
(トイザらス、で3999円)
- TOMY 製 BIT CHAR-G (ビットチャージー) 小さい!!(トイザらス、で2499円)
- (株)シーシーピー製 ラジコン FIRE DEMON (トイザらス、で1999円)
(遠藤@粕屋東中さんからの情報)
- タカラトミー製 ラジコンカー Qステア
(近畿大学産業理工学部で実験 2008/08) (トイザらス、で999円)
- タカラ製 ラジコン飛行船 skyship (実は、スカイシップのパチモン。
国内では、エアーシップで検索。通販で 3000円弱。双胴にして使用。)
(近畿大学産業理工学部で実験 2008/08)

を確認しています。(今のところ、買ってきたラジコンで動かなかったものは
ありませんでした。安いラジコンは、ほとんど大丈夫 *かも* しれません。)
(2001/09/04)
Qステア、スカイシップを追加しました。デジQもテストはしていましたが、
いかんせん、ちょっと高い。
(2008/08/25)
必要な部品:
- 8素子トランジスタアレイ(例えば、ダーリントンドライバ
TOSHIBA TD62083AP 1個 200円くらい。
在庫処分品を買ったら、1個10円でした。)
- 25ピンD-SUBコネクタ(オス)(コネクタとカバーで 200 〜 1000円くらい)
- 線材
- ラジコン送信器側の適当なコネクタ(直結ならば不要)(一番上の画像では、
6ピンのコンタクトハウジングとベースを使っています。100円くらい)
実体配線図:2ch×2台(モーター2個の正転反転×2台)の工作例

ICの18ピンから順に、パラレルポート出力
(8ビットデータ)の低い順に対応しています。
なお、上の図では、ICの10番ピンがオープン(NC)になっていますが、
ラジコンによっては、ラジコン側の電源に接続した方が安定になるものも
あります。今回は、実験に用いたサッカーロボットの送信器の都合に合わせ
ました。
プロポの改造例:
・イーケイジャパン製ラジコン式サッカーロボットの送信器の場合:
先ず、最も簡単なイーケイジャパン製サッカーロボットの送信器への
接続方法を説明します。
送信器基板の表から見ると、電源3Vの端子の側に、縦に、 +5V, GND, R-FWD,
R-REV, L-FWD, L-REV の端子が並んでいます。 L-, R- が左右輪、
FWD, REV が正転反転を表しています。
(図を見てもらうと分かりますが、 R-FWD とかの文字の
上にはバーが入っています。負論理ということですね。)
ホールの間隔が2.54mmでしたので、6極のコンタクトベースを直接、半田付け
することができます(左図)。
後は、コンタクトハウジングを介して、パラレルポートの1ビットから4ビットが、
それぞれ、 L-REV, L-FWD, R-REV, R-FWD に、そして、 GND と GND が
つながるように接続すれば終りです。
コンタクトハウジングおよびベースを使わない場合は、右図のように直結すれば
良いでしょう。
・その他のボタン式ラジコンの送信器の場合:
上図のような端子用の穴があいていないバージョンのイーケイジャパン
ラジコンサッカーロボットや
普通のボタン式ラジコンの送信器の場合、
左右のスイッチ裏の端子に直接信号線を配線することになります。
または、基板上に送信用IC(イーケイジャパンの場合、HT6014という
エンコーダIC)があると思いますので、
スイッチからの配線をたどって、5ヶ所まとめてハンダ付けするといいでしょう。
他のボタン式ラジコン(3ch以上の場合も)のプロポも同様にして
接続することができます。
他の送信器(プロポ)の改造例はココ
に整理しています。

動作テスト:
以下に、Linux用にC言語で書いたサンプルプログラムを示します。
参考にしてみてください。
また、これ以外に、パラレルポートに直接データを出力することができる
ソフトウェア(例えば、「オートマ君」や「JAプリンタポート制御」など)
を使えば、簡単にテストすることができます。
なお、当研究所で開発中の教育用計算機シミュレータ(メモリやコントローラ、
レジスタ、演算器の働きを視覚的に表示する)からも、制御できます。
これについては、近日中に、当WEBページで公開する予定です。
/*
* Simple Cable System for EK-JAPAN Soccer Robot
*/
#include < stdio.h>
#include < linux/types.h>
#include < linux/config.h>
#include < asm/system.h>
#include < asm/io.h>
#define RF 0x08 /* 右車輪正転 */
#define RB 0x04 /* 右車輪反転 */
#define LF 0x02 /* 左車輪正転 */
#define LB 0x01 /* 左車輪反転 */
#define STOP 0x00
char OutData;
int
setv2(int ch, char v)
{
if( ch == 0){
OutData = ( OutData & 0xf0) | v;
}
else if( ch == 1){
OutData = ( OutData & 0x0f) | v << 4;
}
else if( ch == 2){
OutData = 0x00;
OutData = v | v << 4;
}
outb( OutData, 0x378);
}
int
main(void)
{
int i;
ioperm(0x378,8,1); /* ポートの初期化 */
sleep(1);
for( i=0; i<=2; i++){ /* i = 1台目、2台目、2台同時 */
/* sleep()で動作時間を設定 */
setv2(i, LF | RF); sleep(1); /* 前進 */
setv2(i, STOP); sleep(1); /* 停止 */
setv2(i, RF); sleep(1); /* 左旋回 */
setv2(i, STOP); sleep(1);
setv2(i, RB); sleep(1); /* 左逆旋回 */
setv2(i, STOP); sleep(1);
setv2(i, LB | RB); sleep(1); /* 後退 */
setv2(i, STOP); sleep(1);
setv2(i, LF | RB); sleep(1); /* 信地旋回 */
setv2(i, STOP); sleep(1);
}
setv2(2, STOP); /* 信号が出力しっぱなしにならないように */
return;
}
注意書 注意書 注意書 注意書
このアダプタで操作可能なボタンラジコンは、指令端子(モータのオン・オフなど)が、
通常、オープンになっていて、ボタンスイッチを押すことによって、これが
GNDに落ち、電源ONと指令出力が同時に行なわれるタイプのものに限ります。
ボタンラジコンの中には、GNDに落すタイプではなく、発信回路のON/OFFを
制御するものもあります。これは、スイッチに極性があるとマズイので、
トランジスタではなく、FETスイッチを使う必要がありますので、上記の
回路では動きません。

ここでは、2ch×2台(モーター2個の正転反転×2台)の工作例を
示していますが、2台同時に動かせるか、というのは、
使用するラジコンとPCに依存します。
- ラジコン送信器の電流が多い→プリンタポートの必要制御電流が増加
(プリンタポートの出力電流不足)
- プリンタポートの出力電流が小→トランジスタSWに流せる電流が減少
(ラジコン送信器に必要な電流が流れない)
なお、当方の
ノートPC IBM ThinkPad 570E とイーケイジャパン製サッカーロボットの組み合わせ
では、2台同時に動作させることができました。ビットチャージーも可でした。
9Vとか12Vで動かすラジコン送信器の場合、配線ミスや部品の破損により、
この12VとかがPCのポートにかかってしまうと壊れることがありますので、
注意して工作して下さい。PC側のポートが壊れると部品交換ではなく、
マザー交換になってしまって、修理代が半端でなくなります。
ラジコン送信器の改造例他
パラレルポート制御プログラム他
参考にしたページ
このページへの問い合わせは
まで。