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研究室
情報セキュリティ研究室

情報セキュリティ研究室

ICUIMC 2013報告

【会 議 名】ACM INCOM(ICUIMC) 2013
【開催日時】2013年1月17日(木)~1月19日(土)
【場    所】Kota Kinabalu, Malaysia
【   URL  】http://www.IMCOM.org, http://www.ICUIMC.org
【主    催】Association for Cmputing Machinery(ACM)
Sungkyunkwan University (SKKU), Korea
Universiti Kuala Lumpur, Malaysia
【報 告 者】松本研究員

所感

アジア、特に主催であるマレーシアと韓国からの参加者が多かったが、日本からも参加者は多かった。セッションは2スレッド平行に進み、基調講演2件、招待講演2件、一般発表57件、ポスター発表62件が発表された。投稿数は404件、一般発表とポスターを合わせ119件の発表で、採択率は29.5%であった。分野としては情報セキュリティに限定されず、ハードウェアデバイスやマーケティングに関する話題まで幅広く扱われた。
バンケットの席で、次回(ICUIMC 2014)開催地はカンボジアのシェムリアップとアナウンスされた。

発表内容

Poster Session発表 “P3-18. A Proposal for the Privacy Leakage Verification Tool for Android Application Developers”

Androidアプリケーションにおいて、開発者の意図せぬ脆弱性(特に、IMEI等の端末IDを代表とするプライバシ情報の漏洩)を検証するためのツールについての提案を行った。主な質疑は以下の通り。

質疑応答内容

Q.Androidアプリケーションの脆弱性はパーミッションシステムで保たれるのではないか?
A.Androidのパーミッションはあまりに粗く、例えばINTERNETパーミッションはあらゆるサーバ、あらゆるポートへのアクセスを許可してしまう。これをきめ細かく検査する必要がある。

Q.だれが使うツールか?
A.開発者 and/or ベンダになる。開発、試験段階で、また受託開発における受け入れ検査に使用できると考えている。

Q.これはPh.Dペーパーか?
A.これ自体はそうではない。

聴講内容

■Keynote: The Positioning of Non-Volatile Memory in Embedded System Designs
(Tei-Wei Kuo, Distinguished Prof. National Taiwan Univ.Taiwan)

  • スマートフォン市場の拡大に伴い、Flashメモリの需要も増加(2012年に8%)
  • 不揮発性メモリを組み入れたメモリ階層はどのようなものになるか。
  • DRAMを置き換える事で、bootingの高速化の一方、メモリ管理の複雑化、ファイルアクセス、プログラミングに影響
  • FLASHメモリアクセスには様々な制約が存在
  • 鍵となる問題と技術 – アドレス変換、ガーベッジコレクションとウェアレベリング、アクセスの並列処理
  • PCM(Phase Change)の将来(量産/実用化), Flashメモリの将来(3D化)

■Invited Talk: Scene Text Recognition: An Informal Comparison of KAIST
Approaches with Google App on Difficult Images(Prof. Jin Hyung, KAIST,  Korea)

  • カメラで撮影した画像からのも文字認識”scene text recognition”について
  • このような形式の文字認識の困難さの要因としては以下がある。
    • 解像度の低さや文字の小ささ
    • パースペクティブによる歪み
    • ぶれ(LED等の光の滲みなどを含む)
    • 反射や映り込み
    • デザイン上の工夫(変形、背景と同化、色の変化)
  • 色ベースの文字認識、エッジベースの文字認識、Focusを用いた文字抽出について紹介
  • 文字抽出の実例。Googleのアルゴリズムとの比較(Kaistが優れている)

■Proposal of CAPTCHA Using Three Dimensional Objects(Kenta Kunitani :Tokyo Univ. of Technology, Japan)

 

  • 既存CAPTCHAの紹介。PIXなど
  • 文字の3Dモデルに対し、立体的に切り欠き等を設けることで機械認識を困難にしたCAPTCHA方式の提案
  • 人間の欠落した箇所を補間できる能力を活用する、と指導教官のコメント
  • 認知科学に関連したものになるだろう、とchairmanの意見

■HIAM: Hidden Node and Interference Aware Routing Metric for Multi-channel Multi-radio Mesh Networks(Deema Hammash : KAIST, Korea)

 

  • 無線AdHoc NWにおけるhidden nodeの問題(Carrier Sense interferenceより影響大)について
  • HIAMの構成要素
    •  hidden node問題による再送を含めた伝送時間の見積もり
    •  carrier sense interferenceによるcollision回数の見積もり
  • HIAMをAODVに適用、シミュレーションにより評価

■An Enhanced Mechanism with Cryptographic Computation Cost Reduction in  AAA-Mobile IP Architecture (Pham Ngoc Thanh: Konkuk Univ., Korea)

  • Mobile IPにおいて、MNはSK生成のためにAAAサーバを待つ必要がある。
  • 計算量の多さという課題に対し、新たな鍵生成アルゴリズム
  • Home NetworkにおけるHAへの最初の登録時のインタラクション
  • MITM攻撃, impersonationへの耐性の証明