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情報セキュリティ研究室

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「暗号化状態処理と社会的利用推進のためのコンソーシアム発足準備会」参加報告

「暗号化状態処理と社会的利用推進のためのコンソーシアム発足準備会」

日  時: 2012年11月28日 13:30~17:30
場  所: 中央大学後楽園キャンパス6号館6209号室

所感: 冒頭で、発起人代表挨拶として中央大の土井先生のお話があり、次いで同大辻井先生によるコンソーシアム設立趣旨説明があった。趣旨説明の中では、本会の設立目的については、研究開発ではなく、開発者と利用者のコミュニケーションの場を設けるのが目的とのお話だった。
■パネル討論第1部は、暗号技術開発者から社会に向けてという形式で、暗号研究者の方々からのごく短いプレゼンテーション形式での話(ライトニングトークに近い)であった。各研究員の話の中でも以下のお話が印象に残った。

  • 日本電気(株)角尾氏の「暗号は保険のようなものとよく言われるが、保険は大きな市場を形成しているのに暗号がそうでないのはなぜか、研究の視点を変える必要があるとの主張
  • 三菱電機(株)松井氏の関数型暗号についての説明における、新暗号で新暗号でなくてはならない理由をユーザに訴求できているかとの問題提起

■パネル討論第2部は、政策立案と利用事業者の立場からという形式での、同じくごく短いプレゼンテーション形式での話であった。以下の話が印象に残った。

  • IPA 神田氏からの日本の個人情報保護法の条項では、情報漏洩はその情報が暗号化処理されて秘匿化されているかを問わない。即ち、漏洩したら、暗号化されていていてもアウトであり、情報暗号化のインセンティブがないとの指摘。
  • これに対し日本HP(株)の佐藤氏から、プライバシ保護のための暗号化は、やらない理由がなければやるべきである(この点日本のユーザは意識が低い)とのお話があった。
  • マルチメディア振興センターの田中氏からは、アメリカ合衆国におけるセキュリティ関連の活動についての概観が紹介された。