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情報セキュリティ研究室

情報セキュリティ研究室

CloudCom2012参加報告

会議名: 4th IEEE International Conference on Cloud Computing Technology and Science (CloudCom) 2012

場  所: 台北市 圓山大飯店

参加者: 150名程度

開催日: 2012年12月3日~6日

概  要: クラウドを中心とした研究を対象としたIEEE主催の国際会議であり、本会議、Workshop, poster等含め500以上のsubmission, 本会議のacceptanceは54本(採択率17%)。次回開催の CloudCom2013はBristol, UKでの開催予定

所  感: クラウドを含み、HPC、IoT等の広い分野を内包する発表が多数行われた。中でも幾つかの研究、また基調講演などでもふれられていた、プライベート/パブリックのハイブリッド環境、またクラウド間連携の問題の重要性の困難さの指摘については、今後大きな研究テーマとなるものと思われる。

【基調講演】

■Driving IT Innovation with Cloud Computing – the Taiwan Story

Dr.San-Cheng(Minister without Portfolio, Executive Yuan, R.O.C, Taiwan)

Cloud実現のチャレンジ: ビジネスモデル、セキュリティ関連、帯域関連、グリーンDC等

  • 台湾の強み:ハードウェア(PCからサーバまで), ニッチSW(ERP, e-government)
  • 台湾の弱み:大規模アプリ、先端SW技術、グローバルインフラ(特に中国に対し)
  • 何が可能か:実践的アプリを構築、デモしクラウドの価値を大きく引き上げる
  • クラウドを活用し専門知識を獲得

■SQL or NoSQL? That is the Question

Prof.Amr el-Abbadi(Univ. of California Santa Barbara, USA)
  • 多数のApp. ServerからDBへのアクセス=>DBがボトルネック化=>KVSの登場
  • Scalabilityの二つのアプローチ:Scale-up  ACID重視/Scale-out Cloudフレンドリ
  • SQLをクラウドでサポートするための二つのアプローチ
    • RDBMS -> fission -> ElasTras[HotCloud’09]等
    • KVS  -> fusion  -> Megastone, G-Stone等
  • “Not only SQL, but also not only KVS”の言葉で〆られた。

 

【招待講演】

■Invided Talk:The Promise of The Sofware Defined Datacenter

Dr. Yanbing Li(CPD and Global Sites, VMware, Chian)
  • Software Defined Datacenter Stack
    • Cloud Infrastructure Logical Abstraction
    • Insersion of Software Defined Service(VMware of Partner)
    • Policy based Automation
  • 新しいcoherentかつintegrated platformが必要とされている

【本会議、ベストペーパー候補セッション】

A Broadband Embedded Computing System for MapReduce Utilizing Hadoop

Younghoon Jung, Richard Neill and Luca P. Carloni

 

  • 組み込みシステムへのHadoop, MapReduceの初めてのポート。
  • SunのXeonシステムとMIPSの組み込みシステムのヘテロ環境へ移植する。組込用JRE上にHadoopを載せるため、ライブラリの移植などを行っている。

※当該論文が今大会のbest paperとして表彰された。

Hybrid Cloud Resource Provisioning Policy in the Presence of Resource Failures

Bahman Javadi, Jemal Abawajy and Richard O. Sinnott

 

  • Private/Publicハイブリッド構成のクラウドにおける資源配備(QoS, 資源の障害を考慮)問題
  • 提案ポリシイ: size-based stragery, time-based strategy
  • スケジューリング: コンサバティブbackfilling, 選択的backfilling

 

A Case for Fully Decentralized Dynamic VM Consolidation in Clouds

Eugen Feller, Christine Morin and Armel Esnault
  • プロセッサ内の稼働中のコアを集めて全コアが休止(=プロセッサが休止)状態のプロセッサを設ける。
  • NP完全、Multidimensional Bin-Packing Problem(MDBPD)
  • トポロジ選択が問題

 

【本会議、ワークショップ】

Efficient and Effective NIDS for Cloud Virtualization Environment

Chih-Hung Lin, Chin-Wei Tien and Hsing-Kuo Pao

 

  • 仮想化環境でのNetwork Intrusion Detection System(NIDS)の実現のためのアーキテクチャ。
  • VM毎にNIDSを配備するのは性能上のペナルティ過大につき、NIDS専用VMを設ける。
  • NIDSはOS、サービスに対応したルールツリーを保持することで性能劣化を抑える。

 

A Cache Management Scheme to Support Offline Environment in Cloud System

Jaeman Park, Jongho Lee, Eun Namgung, Seungsoo Lee, Seikwon Kim and Keunseob Kim
  • クラウド内ファイルをオフラインでも利用可能にするためのキャッシュ管理方式
  • サーバがクライアントにコンテントプロパティに関するプレファレンスデータの初 期化を要求する。コンテントプロパティはクラウド内のファイルに付随する付加情報
  • コンテンツキャッシュ内のコンテンツを記録/オープン時、プレファレンスデータ内にヒットカウントを記憶
  • 使用状況に従いプレファレンスデータを更新
  • シミュレーションの結果、本方式によりヒット率が改善

 

Migration Energy-Aware Workload Consolidation in Enterprise Clouds

Mohammad M. Hossain, Jen-Cheng Huang and Hsien-­hsin S. Lee

 

  • クラウド内のサーバ利用率ヒストグラムをとると、0%と20~40%にピークがある。
  • サーバコンソリデーションの既存研究としてpMapper(パワー効率インデクス:ピーク電力とCPU能力の比に従いランク付け、最高の電力効率から優先割当て)。しかしマイグレーションのロスを考慮していない。
  • マイグレーションに要するエネルギーを見積もるには、マイグレーションのパワーと時間が必要=>実験での確認 =>TESI(Task Energy Saving Index), SESI(Server Energy Saving Index)
  • TESI, SESIのハイブリッドでのタスク割り当てにより、消費電力とSlowdown(%)の最適化可能